林業・木材業界の課題。本当に国産材は安定供給が難しいのか。

 

こんにちは。@shoheiomiです。

今回は国産材の安定供給について考えてみたいと思います。

国産材は材料不足?

国内家具メーカーがテーブルやイスを値上げするというニュースを見て、また何で今頃その話題なんだと思ったら、世界的にワインやウイスキーの人気が復活して樽の需要が増加しているから、材料不足なんだと。

 

仕入れ価格が一年前に比べ3割アップ!?

これ結構メーカーにとってはダメージなんですよね。

家具だとか、フローリングだとかって頻繁に価格を変えられないんですよ。合板だと毎週のように価格変わっているのに。だからある程度利益を削って出したりするんです。

 

そこまでして外材を使う理由ってなんだろうと考えると、やっぱり国産材じゃ安定供給が無理だろう、だから外材を使わざるをえないということなんですよね。

特に広葉樹の場合はそう認識されているのは間違いありません。以前フローリングメーカーの視点でどうして外材が使われているのか書いていたので、もう一度ご紹介しましょう。

なぜ、海外から輸入しているかというと、海外の原板製造会社は大きなところが多いために、そこに発注すれば全てそろうんですね。つまり楽なんです。日本の工場は小さなところが多いので、同じ樹種の材料を集めようとしても、何社にも声をかける必要があります。

また労働力が日本より安いので、輸送コストをかけても、海外から持ってきた方が安いこと、環境保護が叫ばれる中で、とくに国内の広葉樹は伐採しにくい環境になっていること(一方で日本は世界最大の木材輸入国なので海外の違法伐採にも知らず知らずのうちに加担している)、乾燥までしてくれているので、その後の加工が楽であること、などが原因となり、海外からの輸入に頼ってしまっているんですね。

 

そこで思う、本当に国産広葉樹は安定供給が難しいのかと。

 

結論から言うと、確かに今すぐやれって言われれば、難しいですね。

でも、ぼくが様々な地域を見てきて思うのは、材料は意外にあるんだなということなんですよね。岩泉そう。家具はともかく建材に使えそうなものは結構ある。でも、実際は岩泉町の木材企業にも岩泉町産材広葉樹は使われていないんです。

 

岩泉の場合は、貯木場がないというのもそうなんですが、広葉樹を人工乾燥できるところがないのが使われない一番理由ですね。家具に使うにも集成材に使うにも、フローリングに使うにも人工乾燥は必要です。でも地域にできるところがない。

だから人工乾燥できる地域の木材を買わざるをえない。そして岩泉材は木材市場を通して人工乾燥できる他県のメーカーに売られていく・・・

簡単に言ったら、自分たちの木があるのに、他人から木を買ってきて、自分たちの木はまた他人に売るということです。

 

変な話ですよね。山に木が生えていないから地元の木を使えないということではなくて、流通の仕組みがおかしいから地元の木を使えないわけです。

 

こういう事例ってきっと全国各地でフツーに見られる光景なんだと思います。だからこそ、岩泉で安定供給できる仕組みを作りたいのです。ここでできれば、うちもできるかもしれないと思う地域が増えて行く。そういう流れを作っていかないと、結局海外に需要を取られてしまうでしょう。独り勝ちしようと思ってもできないですよ。やっぱり日本全体で安定供給できるんだねって状況を作らないときっと岩泉でも上手くいかないのじゃないかと思います。

 

だから、ぼくは岩泉の広葉樹を流通させるべく、他地域との連携もはかっていきたいと思います。ということで、夏頃に一回岩手県の木材関係、林業関係の若手が集まる会できたらと思っています。地域おこし協力隊で林業関係やっている方とは特にお会いしてみたいですね。多分いろんなコラボできると思います。

 

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