知っているようで知らない木の可能性。衣食住全てでビジネスチャンスはある。

こんにちは。オオミ(@shoheiomi)です。

今回の林業・木材業の現状を学部では、木の活用の可能性について。

気づいていないだけで、生活のさりげないところに使われている木。住宅の建材や家具として利用されているイメージがありますが、それだけではありません。今回は、「木ってこんな使い方もあるんだ!」「ビジネスとして可能性はあるの?」というところまで、あくまで個人的な見解をもとに木の可能性をご紹介していきたいと思います。

木を糸にする

木からは糸も製造することができます。もちろん、ハンカチのような割と簡単なものから、服のような複雑なものまで、普通の布と同じように使うことができます。

出典:株式会社和紙の布

この木の糸をつくるにはいくつもの段階を踏む必要があります。木の糸は、間伐材を集め、集めた木材を粉砕しチップにし、巨大な釜に入れて蒸解し、和紙の原料となるセルロースを取り出します。そしてセルロールからパルプを作り、薄く均一に伸ばし、和紙の原型を作ります。和紙を1~4mmの幅に細かく裁断し、スパイラル状に巻き取り撚糸することにより木糸が完成します。

縦糸、横糸の組み合わせにより様々な特徴を持った布をつくることが可能なのだそう。

正直どのくらいの価格で販売されているのか、インターネットで調べても出てこないのでわからないのですが、これだけ行くつもの工程があるとそんなに安くはないのかなと思います。ただ、今使われている綿、麻、ウールを原料とした布は、その多くが海外から原料を仕入れているか、海外で製品にまでしているか、どちらかの場合が多いので、日本国内で原料が賄える木糸は大きな可能性を秘めていると思います。

 

木をエネルギーとして利用する


出典:エネチェンジ

エネルギー資源の乏しい日本で注目を浴びているのが、木質バイオマスです。木質バイオマスとは、「木材に由来する再生可能な資源」ということなので、間伐材をはじめ、木の枝、樹皮、製材工場から出てくる端材、住宅の解体材などを燃やし、それをそのまま熱エネルギーで利用したり、発電して電気エネルギーとして利用します。

今では全国各地で工場建設が始まっていて、まさに木質バイオマス時代といったところですが、すでに材料の引き合いが始まっているようで、原料不足に陥っている工場もあるそうです。そのような状況で、間伐材のような利用されていない木材だけでなく、本来は住宅の柱や建材に使われるような木材まで、バイオマスに回さざるを得ず、さらには遠方の山から材料を買い付け、運送費がかさみ赤字になっているという工場もあります。

木は再生エネルギーとは言いますが、やはり伐採したものは植えないといけないですし、その植林の経費や人手を考えれば、大規模伐採の必要な木質バイオマスは、危ういものがあるのではないかと感じています。

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木からアロマを抽出する

木の近くに行くと、心地よい香りがすることがありますよね。それは、木の持つ油分に芳香成分が含まれているからです。

樹種によっても香りが異なり、スギやヒノキに代表される針葉樹は香りが強く、ナラやクリなどの広葉樹は、針葉樹と比較すると、あまり香りを感じません。

その芳香成分の元となる精油は、水蒸気で蒸留することで抽出できるので、そこまで大きな装置を必要とせずにアロマオイルを楽しむことができます。

木材の部分だけでなく、葉っぱからも抽出できるので、それこそ資源は尽きることがありません。抽出装置もせいぜい十数万もあれば、そこそこのものは買うことができます。そんな手の出しやすさからなのか、全国各地で精油の抽出プロジェクトが立ち上がっていて、”ご当地アロマ”なんてものも登場しています。

 

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木の色を染物に使う

木は色素を持っています。黄色だったり、赤だったり・・・昔はそんな木の色素を使い、服や装飾品を染めていたのです。

私もキハダやサクラで染物をしますが、やはり自然のもので染めると気持ちいいものです。その独特な風合いは人工染料では出すことはできないでしょう。

材料も木一本もあれば何十回と使えますから、資源が枯渇するなんてことはなさそうです。しかも大きな鍋さえあれば作業はできるので、大きな資金投資も必要ありません。ただ、製品にするとなるとそれなりに知識や経験がいるので、職人になろう!という覚悟がなければなかなか難しい世界です。趣味として楽しむ程度が良いかもしれません。

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木から樹液を採取する

樹液と言われてもピンとこない方も多いかと思いますが、皆さんご存知のメープルシロップもサトウカエデの樹液を煮出して作られたものです。日本にもカエデはたくさんありますし、メープルシロップは作れませんが、他の樹種でも樹液は採取できて、飲料水や化粧水として売られていたりします。

樹液は木にドリルで穴を開け、そこにホースを通し採取するのですが、一本の木から一年(採取できるのは春先の1ヶ月程度)で数十リットル採取できます。翌年以降も採取できるので、仮に樹液の販路があれば、毎年収益を上げることができるのです。これが樹液の優れたところ。

ただし、春先の1ヶ月しか採取できないので、その期間だけで食べていくだけ稼ぐのは難しいでしょう。自伐林業とか農業などと兼業できれば面白いのかなと思います。

 

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木製チップで燻製する

燻製卵に燻製ベーコン。燻製好きとしては書いているだけでよだれが出てきそうですが、燻製も木材チップの煙で燻して作られています。日本の木でよく使われるのは桜とかナラでしょうか。それぞれ香りが異なるので、好みで使い分けたりします。

地元の海産物や野菜、肉などを地元の木材チップで燻製する・・・なんてことができれば、地元の名物になるかもしれません。免許の関係もありますが、地元の製材工場さんなんかが燻製レストランを運営するのも面白いんじゃないかなと思います。

燻製用チップの販売も量が捌ければ面白そうです。小売りすれば製紙用チップなどよりはるかに単価は高いですからね。自社サイトで燻製メニューなどを載せて、燻製好きが定期的に訪れるようなサイトに育てることができれば、それなりに販売できるのではと思います。

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