元フローリングメーカー営業が教える憧れの無垢フローリング。国産樹種によるインテリアイメージまとめ

新築・リフォームするときは無垢フローリングにしたい・・・そう、ぼんやりと思い描いている人は多いのではないでしょうか。

温かみがある・触り心地がいい・木の雰囲気が落ち着く・・・無垢を選ぶ理由は人それぞれでしょうが、同じ「無垢」であっても実は樹種のよって雰囲気や触り心地は大きく異なってきます。

今回は、元フローリングメーカーの営業である筆者がそんな無垢フローリングの樹種ごとの特徴やインテリアイメージをご紹介いたします。

最初に・・・無垢とは

「無垢」という木があると思っていらっしゃる方がたまにいらっしゃいますが、そのような木はありません。では無垢とはなんでしょうか。

最近は木を薄くスライスしたものを張り合わせる合板や小さな木材をつなぎ合わせる集成材などが普及していますが、そのような張り合わせやつなぎ合わせをしていない木材を無垢材と言います(大きな木材の組み合わせや繋ぎ合わせは無垢材の括り)。

 

針葉樹

柔らかい触り心地で、「無垢」の温かみを感じたいなら針葉樹がおすすめです。また針葉樹は香りが強く、張った後の木の香りを楽しむこともできます。注意したいのは節です。「自然らしくていい」と気にしない方も多いですが、針葉樹は節が多いので、「見た目にうるさいなあ」と思う方も。針葉樹の香りが好きだけど、節はいやだ!節がない部分をフローリングにして!という方もいらっしゃいましたが、メーカーによっては対応してくれるかもしれません。

スギ

日本を代表する木であるスギ。花粉症であまり良くないイメージを持つ方も多いでしょうが、木材としては柔らかく、素足で歩いた時の感触が気持ちいいです。

柔らかいのでお子様や高齢の方など転倒した際にも衝撃を吸収してくれるのででおすすめです。ただ、柔らかいということは=傷つきやすい、ということなので、キズやヘコミが気になる方はやめたほうがいいかもしれません。

スギは辺材(木の外側の方)は白、芯材(木の中心の方)はほんのりとした赤と、比較的色がくっきりと別れています。個人的にはこのコントラストが無垢ならではの面白みがあって好きなのですが、うるさいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。メーカーによっては赤みのみ、白身のみで対応してくるるところもあります。

 

カラマツ

針葉樹の中でも比較的硬めのカラマツ。針葉樹ならではの柔らかさと、広葉樹のような傷つきにくさを併せ持っている樹種と言えるでしょう。辺材と芯材の色の違いもスギほどはっきりしてはいません。

アカマツ

アカマツと言いますが、木材は白っぽく、艶があり美しいです。古くから柱や天井材などに使用されていましたので、和風建築によく合います。また最近流行りのパイン材に近いので、洋風なイメージの空間にもピッタリです。

出典:無垢フローリング専門 前田木材株式会社

ヒノキ

スギと並ぶ日本を代表する木材として知られるヒノキ。古くから社寺仏閣に使われてきたヒノキは、非常に耐久性が高く、法隆寺を支える柱は1200年もの年月の間腐ることなく立ち続けています。

ヒノキはフローリングにした後もしばらく香りが残るのが特徴です。他の樹種ではフローリングにした後まで香りが楽しめるものはなかなかありません。寝室にヒノキを使えば毎日心地よく眠れそうですね。

ただし、香りには好き嫌いがあるので、施工前に材料は写真だけでなく現物で確認した方が良いでしょう。

ヒバ

ヒノキよりもさらに香りが強いのがヒバ。独特の香りなので好き嫌いがわかれるかもしれませんが、その香りの元となるヒノキチオール(ヒノキよりもヒバの方がヒノキチオールが多い)という精油成分には、防虫・抗菌効果があると言われています。

フローリングに使うのであれば、大事な服をしまうクローゼットや衣装部屋がいいかもしれません。防虫剤を買ってこなくても、ヒバのフローリングを張った部屋に洋服をしまっておけば安心です。ゴキブリも寄ってこないということなので、虫が嫌いな方にはおすすめです。

広葉樹

針葉樹よりも硬く傷つきにく、耐久性も高いため体育館や剣道場などに使用されるのはほとんど広葉樹です。また重厚な雰囲気は洋室によく合います。最近では国産材の広葉樹フローリングも増えてきましたが、広葉樹のフローリングは基本的に海外の木材だと思った方がいいかもしれません。

ナラ

とりあえず無垢フローリングで!というと出てくるのがナラ。とは言え、一口にナラと言っても、国産材のミズナラやコナラ、外材のホワイトオーク、レッドオークなど様々な「ナラ」があります。基本的にはオークという場合には外材で間違いないと思いますが、たまにミズナラのことをジャパニーズオークということもあるので、産地にこだわりのある方は確認した方が良いかもしれません。

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クリ

クリは広葉樹にしては比較的柔らかい樹種です。昔から鉄道の枕木や家の土台などに使われるほど、耐久性に優れ、水に濡れても腐りにくいのが特徴です。

窓が多く結露が心配な場所などには向いているかもしれません。ただし、他の樹種に比べ、日焼けや経年変化が目立つ気がします。だんだんと黄色味が強くなっていくので、変化を楽しめない方はおすすめしません。

ヤマザクラ

桜の花びらのようにほんのりと赤みがかった上品な色合いが特徴的なヤマザクラ。今非常に人気の高い樹種です。

注意しなくてはならないのは、「サクラのフローリング」はサクラではない可能性があるということです。えっ?じゃあなんなの?と思われると思いますがフローリング業界ではカバのことをサクラということがよくあります。

ヤマザクラとカバは質感は似ているのですが、色合いが異なってくるので注意が必要です。

またクリと同じように日焼けや経年変化が目立つ樹種です。だんだんと赤みが強くなっていきます。

出典:前田木材株式会社

オニグルミ

従来あまりフローリングには使われていませんでしたが、最近のブラックウォールナットの流行を受けて、日本のウォールナットとして注目を集め始めました。とは言え見た目はかなり違います。オニグルミはほんのりと赤みがかった色合いが美しく、特にオイル塗装でよく映えます。

出典:前田木材株式会社

ケヤキ

和風建築に使われてきたケヤキ。黄色味が強いのが印象的です。木目も大胆で木の存在感を強く感じます。社寺仏閣によく使われる木として知られ、高級な木材として扱われてきました。

木目の存在感が強いので、木の存在感を感じたい人には最適ですが、逆に気になる人はやめた方がいいかもしれません。

またフローリングにしたばかりは独特の香りがすることがあります。私はお寺のような香りで落ち着くのですが、苦手だという人は多いです。

出典:前田木材株式会社

いかがでしたか。今回は国産材の無垢フローリングをご紹介いたしました。

実際に展示場やサンプルなどで見て・手に触れてみると写真とはまた違った魅力を発見できるかもしれません。