北海道木材と日本ハムファイターズのコラボにみる地域木材活用の可能性。

 

こんにちは。@shoheiomiです。

各地で地域木材を活用する取り組みが展開されていますが、その中でも注目したい取り組みがありました。

詳しくみてみましょう。

北海道日本ハムファイターズでは、スポーツコミュニティ活動(SC活動)の一環として、北海道のものづくりを応援する「ファイターズ北海道クラフトシリーズ」第4弾として道産の木材「ハンノキ」を使用した木工製品を8月29日(火)より発売いたします。

今回コラボするのは道産の木材を使用した木工製品の販売を主とし「木のいのちも喜ぶ、木製品づくり」をコンセプトに掲げて活動をしているチエモク株式会社(本社:札幌市)です。

北海道の木材生産額は347億円で全国の14.8%を占め都道府県別で見ると全国1位(農林水産省)、554万haの広大な森林面積を誇り林業が盛んな地域です。北海道では住宅建材用にトドマツやカラマツ、家具・建具用にはミズナラやカバ類、イタヤカエデといった品種が主に出荷されていますが、今回使用するのは「ハンノキ」という木材です。

「ハンノキ」は成長が非常に早く繁殖力も旺盛、北海道においては天然林の中に数多く自然生息している一方で、材が比較的軟らかく節や変色などの欠点も多いことから家具材としての利用は敬遠され、主にチップ材として活用されるか処分されています。

自然豊かな北海道といえども、天然林の木材蓄積量は減少の一途をたどっており、これまであまり活用されてこなかった樹種の活用に取り組むべく「ハンノキ」を使った製品作りに着手しました。「ハンノキ」のお皿、箸おきに加えて、同様に成長の早い樹種「シラカバ」で作った2種のお盆、お箸を販売いたします。

引用:北海道日本ハムファイターズ

 

このような地域に密着したプロスポーツと地域の資源の組み合わせというのは、今までありそうでなかったのではないかと思います。

しかもプロスポーツもの中でも最も影響力の大きいと思われるプロ野球の球団が地域の資源を活用したグッツを販売しているというのは、地域木材の活用を進める自治体や、その地域の企業にとっても非常に大きなことです。

 

地域木材の課題

地域の木材を如何にして活用して行くかというのは、長い間木材業界や地方自治体が取り組んできたことなのですが、正直消費者にとっては、海外の木材だろうが地元の木材だろうが大して違いはないわけです。その中で地元の木材を選んでもらうというのは至難の技なのです。

結局木材の産地に興味がある人は少ないんですよね。安ければそれでいいんです。海外木材の方が安ければそちらを選ぶのが消費者です。

でも地域に木材を使うということにはそれなりに意味のあることです。その地域で林業をしている人、それからその木を製材する人、そして製材した木を加工する人に仕事ができます。

それはイコールお金が入ることになりますよね。地域内でお金が循環するのです。

もし海外の製品を購入したらお金は海外に出て行ってしまいます。どんどん地域からお金が出て行ってしまえばその地域は疲弊してしまうのです。

つまりマクロの視点で見たらとても意義のあることなのですが、ミクロの視点、特に個人の視点で見た時にどのような意味を見出すことができるか、という部分が課題になっています。

 

地域木材普及の入り口をつくる

その点、日本ハムファイターズと地域木材のコラボの組み合わせは、そのようなミクロの視点での展開に新しい可能性を示してくれました。

消費者にとっては北海道木材のグッツだろうが外材のグッツであろうがあまり関係ないのかもしれませんが、日本ハムファイターズのグッツとして販売できることに意味があります。日本ハムのファンの方からすればそれはただ木で作ったお皿ではないでしょう。

今回の日本ハムとコラボした木製品が売れたとしても「地域木材への理解」が進んでいるとは決して言えないのですが、地域の木材が活用できた、そしてお金になったという事実は変わることはありません。

購入者全てがマクロ視点での地域木材活用の意義を理解する必要はないと思います。それこそ気高い理想を消費者に押し付けたならますます敷居の高いものになってしまいます。まずはどのような形でも入り口をつくることが重要なのだと思います。