東京の厳かなる空間。迎賓館から新宿御苑までX100Fでフォトウォーク。

東京───。

幼い頃はゴミゴミしているという印象であまり好きではなかったのですが、最近は少し違った印象を持つようになりました。京都のように千年以上の歴史を持つものは少ないですが、江戸時代から明治、大正、昭和、平成と様々な時代を象徴する建造物などがいたるところに混在していて、一見するとカオスなのですが、それが東京という町の魅力なのだと思うようになりました。

そんな様々な歴史が混在する東京の中で、近代史を代表する建築物があります。西洋諸外国に負けない一流の国家としての威厳を感じさせる威風堂々とした建築物、一般的には「迎賓館」と言われる迎賓館赤坂離宮です。

迎賓館は2016年に通年一般公開されるまでは年に数回の公開日にしか見学することができなかったので、観光名所としての知名度はまだそれほど高くはありませんが、日本国内ではまず見ることのできない壮大なネオ・バロック様式の宮殿建築は一見の価値がある───ということで、ゴールデンウィークで帰省した際に迎賓館まで出かけてみることにしました。

迎賓館赤坂離宮

元々は東宮御所として建てられた迎賓館は、現在では世界各国の国王や大統領など国賓をお迎えする外交の舞台となっています。いわば日本の「顔」ともよべる場所なのです。

近くまで行くとやはり雰囲気が違います。「優美」「壮大」「厳か」様々な言葉が浮かんできますが、どのような言葉を並べても足りないほどの存在感。このような建築物が日本にあったとは。正直驚きました。

もちろん迎賓館の内部も見学することができますが、写真撮影は禁止されています。国賓を迎える場所として防犯管理として当然のことなのでしょう。また、建築物内部はいたるところに美術品、芸術品が溢れ、どれも文化財として重要なものなので触れることはできません。道順にそって見学客が一列に並びながら歩くというスタイルでした。内部見学はゆっくり歩いて40分程度です。

 

庭園を歩く

内部見学の後は、庭園も見学することができます。

5月初旬とは思えない暖かさと、澄み切った青空に向かって昇る水しぶき。

これほど散歩したくなるシチュエーションがあるでしょうか。

噴水越しに見える迎賓館も美しい。行ったことはないけれどヴェルサイユ宮殿とかこんな感じなのだろうか…そんなことを考えながらゆっくりと歩きました。

花のように鮮やかなものと対比すると、迎賓館の白く美しい外装が一層輝きを増して見えます。

なんと美しいのでしょうか。

迎賓館は、日本の国家としての誇りや威厳を感じられる素晴らしい空間でした。

 

明治神宮脇を通り新宿御苑へ

迎賓館を見学した後、まだ時間に余裕があるので、明治神宮脇を通りながら新宿御苑まで散策してみることにしました。

この辺りは、ゴミゴミとした東京の印象とは大きく異なり、広々と開放的な空間で、どこか高貴な感じもしてして、少し緊張しながら散策しました。

さすがに神宮球場前は多くの人で賑わっていました。せっかくなので試合観戦しようかなとも思いましたが、ゴールデンウィークとあって当日券も早々に売り切れ。残念。また今度。

雑居ビルが立ち並ぶ僕の中の東京のイメージ。ここまで来るとなんだか安心します。

 

新宿御苑

新宿御苑に到着。大学時代は東京に通勤していたので、近くまでは訪れたことがあったのですが、また今度また今度と言いながら行きそびれていました。そんなわけで東京に行った時は立ち寄りたいと思っていた場所です。

入り口からすぐ広がる日本庭園。常緑の広葉樹が生い茂っているからか、ゴールデンウィーク前に見てきた岩手県の山々より深々とした緑が印象的。

日本式庭園を通り抜けると、テレビでよく見かける広場に。

すぐ脇に西洋式のバラ園がありました。新宿御苑を歩いていると国際色豊かと言いますか、外国人の方々をたくさんお見かけします。だからなのでしょうか、日本庭園のすぐ脇に全く趣の異なるバラ園が位置するという、よく考えれば異様な光景も違和感なくしっくり馴染んでいるようでした。

それから今回のフォトウォークで一番お気に入りの一枚。左後方から差し込む光の存在感と小さく見えるビルがアクセントになっていて、いい感じ。

それからもう一枚。紅葉の葉の隙間からのぞく代々木ビル。目の前にあるものをぼかしながら背景にあるものにピントを合わせて撮る、というのが最近のマイブームです。

青々とした木々の間をすり抜けていくそよ風がなんとも心地いい。

そろそろ閉園時間。思えば午前中の迎賓館から相当歩きました。

やっぱり東京っていいな。「離れてわかることもある」とはよく言ったものですね。

また地元に帰省した際は東京ウォークを楽しみたいと思います。

 

▼今回のフォトウォークに使ったカメラ