森の香りを取り出してみよう!カラマツの葉っぱでアロマオイルを抽出してみたよ。

 

どうも、自然の香りが大好きな@shoheiomiです。ふと思いついた時に開催される一人アロマオイル抽出実験教室、今年第一弾目はカラマツの葉っぱを蒸留してみました!

昨年はカラマツの木材部分でアロマオイル抽出実験を行いました。

木材からアロマオイルを抽出する【カラマツ端材編】

前々からカラマツの葉っぱで蒸留してみたかったのですが、カラマツはマツの中でも珍しい落葉性のマツなので、冬の間は実験できず、首をながーくして待っていました。春を待ってようやく若葉が出てきたので、早速山にカラマツの若葉を採取しに行ってきました。

人間には知恵がある

意気揚々と山に乗り込んだのはいいものの、実際にカラマツを目の前にしてみると、あることに気づきました。

「あかん、葉っぱに届かんじゃないか」

そう、カラマツは高いところに枝が出ているので、葉っぱの付いているところは、ジャンプしてやっと届くか届かないかのところにあります。これではろくに葉っぱを集められません。初っ端から危機です。

剪定ばさみでもあればよかったのですが、持ってきたものは、葉っぱを入れるゴミ袋のみ。

想定が甘かった・・・

なんとか届きそうなところを探しますが、親切に低いところから枝を出している木はありません。

 

 

そんなとき一本の大きな枝が目の前に落ちているのに気づきました。

「これを使って枝を低い位置までしならせよう」

それから大きな枝を持った男とカラマツの枝との格闘が始まりました。

そして格闘すること数分・・・

なんとか枝をしならせての届く範囲まで持ってこれました!!あとは葉っぱをむしり取るだけ!めでたしめでたし。

道具を使える人間の勝利ですね!えっ?枝くらいなら猿でも使えるって?

 

 

冗談が過ぎました。

ここからは淡々とお伝えします。

カラマツの若葉。まだ柔らかいです。顔を近づけるとすっきりとした香りがします。でも思っていたよりもツーンとした香りのような気がします。

細かい枝を折っていきます。

折った枝はゴミ袋に詰めていきます。

蒸留するのには大量の葉っぱが必要です。ゴミ袋に詰め込めるだけ詰め込んでしまいましょう。

 

蒸留スタート

いっぱいに詰め込めたので、帰って早速アロマオイルを抽出していきます。

取ってきたカラマツの若葉を35リットルの鍋いっぱいに詰め込みます。

抽出スタート!!!

ここからが長い・・・蒸気が出てくるまで数十分。さらに1時間近く抽出し続けます。

上澄みにアロマオイルが溜まってきました。あれだけ葉っぱを詰めて、1時間ほどでこれしか取れません。天然のアロマオイルは本当に貴重なんですね。

 

もうこれ以上蒸留しても増えていく気配がないので、終了です。蓋をあけると森の香りが室内に充満します。

アロマオイルはあれっぽっちしか抽出できませんでしたが、芳香蒸留水は結構たくさん取れました!この中にも精油が溶け込んでいるので、香りはしっかりと感じます。虫除けスプレーなどに使えそうです。

 

今回抽出したカラマツの葉っぱですが、残念ながら個人的にはそこまで好みの香りではありませんでした。森の香りはするのですが、わざわざ嗅ぎたいかというと、うーんという感じです。

多分売り物にはなりませんね・・・

 

森の中の良い香りを求めて、いろんな木で実験を続けます。良い香りなら販売するかもしれません。

また続報をお持ちください。