今回は薪の種類や特性についてご紹介していきます。薪ストーブ用としてだけでなく、キャンプの焚き火や、料理ピザ焼きなどの料理にも、様々な場面で活躍する薪。用途に合わせて薪をきちんと選べるように、薪選びを徹底ガイドいたします!!
針葉樹の薪
木には大まかに分けて広葉樹と針葉樹の二つの分類があります。薪で使う場合にもそれぞれ特性があるので、場面に合わせて使い分けることが必要です。
針葉樹の薪の特性
針葉樹は油分を多く含むため、火付きも良く燃えが早いので、着火材に適しています。その代わり、広葉樹に比べて持ちが悪いので、薪ストーブなどで使う場合は投入する回数が多くなります。また針葉樹の薪は火のまわりが速く急激に高温になるので、ストーブ本体が急激な熱膨張に対応できず破損する場合がありますのでご注意を。
◎アウトドア料理に最適(火持ちよりも火付きが重要なため)
◎陶芸窯にも最適
スギ
火付きが早く、火力も強いため、キャンプやアウトドアに最適です。また柔らかいために薪を割りがしやすいのもポイント。
ヒノキ
高級建築材として使われるヒノキは、スギよりも火持ちが良く使いやすい材です。
マツ
油分が多いので焚き付けに最適。キャンプやアウトドアに好まれます。
広葉樹の薪
一般的に薪ストーブに使われるのが広葉樹の薪。針葉樹と比べて火持ちが良く、火力調整がしやすいのが特徴です。ただ火付きはよくなく、細かく割るのも大変なので、着火には針葉樹をつかった方がいいかもしれません。
ナラ
もっともポピュラーな薪。火持ちも火力も優れているので、薪ストーブに最適です。
サクラ
燻製材としても使われるほど甘い香りが特徴的なサクラ。火持ちも良いので、薪を使った料理に適しています。
ケヤキ
お香を焚いたような独特な香りがするケヤキ。サクラほど万人向きの香りではないかもしれません。火持ちが良く薪ストーブに適しています。
重要なのは乾燥
薪で重要なのは乾燥の状態です。水分が多い薪を燃やすと煤が発生しやすくなってしまいます。そのまま薪ストーブを使い続けるとすぐに煤で詰まってしまう危険性があるので注意が必要です。乾燥さえすれば、広葉樹でも針葉樹でも煤の量は極端に変わることはないとも言われています。
ただし、材の乾燥時間は、針葉樹と広葉樹では大きく異なることも忘れてはなりません。
おおよその目安ですが、針葉樹の場合、半年もあれば十分に乾燥してくれるのに対し、広葉樹は1年以上乾燥しないと十分に水分が抜けません。広葉樹の場合は遅くとも冬の間に来年の冬の薪を用意しておいた方が良いということです。
いかがでしたか。しっかりと樹種による薪の特性を覚えて快適な薪生活を始めましょう。
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