アロマに。お茶に。クロモジの香りと味を楽しむ。クロモジ蒸留体験ツアーに参加してきた。

岩泉に移住してから山に入るようになり、初めて知ったのがクロモジという木。

枝を折るとスッキリしていい香りがするので、この木を何かに使えないか・・・

インターネットで調べてみると、クロモジでアロマオイルを抽出できるようです。

お隣の青森県で抽出体験をしているようなので、参加してきました!

 

白神自然一ツ森学校

廃校になった校舎を利用し、白神自然一ツ森学校を運営しています。普段はクロモジに限らず、様々な体験教室を開催しているよう。
例)
1時間目:白神山地の歴史・里山文化を学ぶ(50分)→教室授業
2時間目:白神の歴史・またぎ資料の液晶ビジョン授業(30分)
3時間目:実習授業【山菜料理・薪割り・炭焼きなど】(80分)
4時間目:季節の山・川・海の体験コース
①くろくまの滝一周コース
②一ツ森登山コース
③赤石川/川遊びコース
④その他里山の体験コース
※①〜④は4月〜11月(春〜秋期間実施)
⑤スノーシューでのトレッキング
※⑤は12月〜3月(冬期間実施)
1時間目〜3時間目までは半日授業で2,000円、4時間目までは+αとなっており、1日で4,200円となっています。岩泉でもツアーをやっていきたいと考えていますが、このようにある程度内容を固定化し、一部を選択できるような体制をとるのも一つの方法だと感じます。

今回、参加者は10人程度で、その半分が2度目の参加ということ。参加者は、他のアロマセラピーの授業に参加していた時に、白神でこのような取り組みをしていますということを聞いたことで興味を持ち参加したというお話をしていました。そこから口コミでその友人等に広がっているのですね。やっぱり口コミは侮れないですね。

ネットでの申し込みは私だけで、他の参加者から、よく見つけたねと言われました。ツアーを開催するにあたり知名度がないうちはやはりネットだけでの集客は厳しいのかも。参加者の内訳は、岩手県からの参加は私だけで、その他秋田県、青森県内からの参加。年齢は10代〜60代まで幅広く、アロマセラピー関係のお仕事をされている方もいました。

 

クロモジ採取

場所は国有林(車で25分程度)。クロモジのみを採取する許可をもらっているとのこと。キロ単位で何円という決まりで行っているそうです。
今回採取した場所は道沿いであったので、歩きやすく、体験にはふさわしい場所でした。ただ、クロモジの自生地は急斜面のところが多く、普段はそこまで入っていき採取しているとのことで、採取は地元の農家の方がアルバイトとして行っているようです。

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クロモジ採取の条件を独自に設定しているようで、4、5本密集してあれば、そのうち1本は残しておこうということを意識で採取し、また、採取する際は、その後の工程で蒸留器に入れる関係から、10㎝程度になるようにハサミで切って、ゴミ袋に詰めます。その際、枝、葉っぱの区別はしませんでした。枝も葉もすっきりとした香りがします。

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蒸留器にクロモジを詰める

持ち帰ったクロモジ1袋と半分を蒸留器に詰め込みます。かなり手で押さえつけ隙間のないように入れていくのが印象的でした。そのくらいギュウギュウに詰めないと精油はほとんど抽出できないようです。
詰め終わると、蒸留スタート。蒸留時間が2時間ほどかかるため、その間に昼食をいただきます。

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 昼食は地元の野菜を使ったグリーンカレー

採取後、白神自然一ツ森学校に戻り、昼食をいただきました。昼食は地元野菜を使ったグリーンカレー。
全く知らない人との相席であったが、参加した経緯等を聞くことができて有意義な時間でした。ちなみに今回料理を作ってくれた方が、普段蒸留の作業も行なっているらしいです。個人的にはおかわりできたことがGOODポイント。

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クロモジ茶

昼食後もいくらか時間があったので、のんびりとクロモジ茶を飲みながら過ごしました。クロモジ茶は、クロモジの葉を乾燥させたもので、そのまま葉っぱの形をしているものと、粉末状にしたタイプの2種類。今回はそのうち粉末状になっていないものをいただきました。使う量は、急須に3枚程度とのこと。え、そんなに少ないの!?という印象。

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しかし飲み口は濃厚な味わいで、ハーブティーのような味がしました。
クロモジの枝をお湯で沸かし、クロモジ茶を作ったことはがありますが、味はほとんど同じだと感じます。色合いは、枝の方が赤みが強く、紅茶のようで、葉っぱからのものはくすんだ緑色という感じです。

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岩泉でも、クロモジ茶を作ってみました!

クロモジ茶にブルーベリーを入れて優雅な午後のひととき。
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芳香蒸留水を小分けに

途中上記の漏れなどもありましたが、なかなか順調に蒸留できました。精油の溜まるスピードはいつもより早いようで、時期に関係しているのではないかとのことでした。2時間ほど蒸留して抽出できた精油は3ml程度。少ないですね〜。精油が高価なわけです。

蒸留水については1ℓ程度抽出できました。そのうち1人あたり100mlに小分けして、ボトルに詰める作業を参加者全員で行います。

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化粧水にも使えるようなので、帰宅後早速使ってみましたが、さっぱりした使用感とクロモジの香りが夏にぴったりですね。今後、化粧品への展開も期待できますね。

 

白神アロマ研究所

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