奈良井宿から馬籠宿まで。一泊二日の中山道木曽路旅行ガイド。

こんにちは。@shoheiomiです。

僕は歴史好きなので、前々からずっと訪れたかった場所があるのです。それが、江戸時代の面影残す宿場町が数多く残る中山道木曽路。今回やっと行くことができました。金なしビンボー旅行ですが・・・もちろん旅館には泊まれません。いや、本当は泊まりたいのですが、そんな贅沢はできません。ということで安定の車中泊の旅になりました。あまり予算がない方は、参考になるかも?

中山道とは

そもそも中山道ってなんだっけ?という方のために少しですがおさらいしておきましょう。

中山道とは、江戸時代の五街道のひとつで京と江戸を結んだもの。

この地図でいうと、赤い線ですね。赤い線が二つある?中山道は上の方(高崎とか)を通るルートで、甲府を通るルートは甲州街道と言います。他には水色が東海道や黄色が日光街道、緑が奥州街道と呼ばれています。

中山道は、全行程が約540キロにも及び、その間に69箇所もの宿場が置かれ、そのうち、今回ご紹介する木曽には江戸方面から贄川 – 奈良井 – 藪原 – 宮ノ越 – 福島 – 上松 – 須原 – 野尻 – 三留野 – 妻籠 – 馬籠 という順で11もの宿場がありました。

ちょうど京と江戸の中間に位置する木曽は、西国と東国を結ぶ重要な街道だったのです。

 

奈良井宿

木曽路11宿の中で北から2番目にあたる奈良井宿。上町・中町・下町の3つの街区から構成され、その全長は約1kmにも及び、日本最長の宿場町とも言われています。

この路地に入った瞬間、まるでタイムスリップしたかのよう。歴史好きの私は、もうワクワクが止まりません。一軒一軒が個性的を持っているのにもかかわらず、統一感があるのがいいですよね。私はこんな街並みに住むのが一つの夢なので、ついつい羨ましいなあという思いを抱いてしまいます。

低く大きな屋根がつくる陰が印象的です。まだ時間が早いのでお店は開いていませんが、観光客が少ないので、雰囲気を感じながらゆっくりと歩くことができます。

私は車で訪れたので乗っていませんが、近くには電車も走っています。こういうローカル線に乗って地方を旅して周る・・・そんなのんびりした旅をしてみたいものです。

綺麗な小川にかかる木曽大橋も見どころの一つです。

奈良井宿

桃介橋

奈良井宿から山道を走ること約1時間。ほとんど人工物のない自然の中に背が高く雰囲気のある橋が見えてきます。それが次の見どころポイントである桃介橋です。

その間にも藪原 – 宮ノ越 – 福島 – 上松 – 須原 – 野尻と宿場町は見どころのある宿場町はありますが、一泊二日と短い期間で見るには、ピンポイントで周るしかありません。今回はその間の宿場町は泣く泣く割愛しました。

桃介橋の下は河原になっているので、歩き回ることができます。下から見るとやはり存在感がありますね。

鯉のぼりも一緒に大空に向かって泳いでいる姿はなかなか壮観です。

 

桃介橋ももすけばし」は別名「桃の橋」と呼ばれ、大正11年9月に完成しました。木曽川の水力発電開発に力を注いだ大同電力(福沢桃介社長)が読書発電所(大正12年完成)建設の資材運搬路として架けたものです。
その後、昭和25年から村道(現在の町道)として、両岸集落の交通や、高校生・中学生の通学など地域の交通に大いに役立っていましたが、昭和53年頃から老朽化も進み、本格的な修理もできなかったため廃橋寸前となっていました。この間、保存・活用の声が多くあり、付近一帯の天白公園整備に併せて近代化遺産(南木曽町有形文化財)として復元し、大正時代の長大吊橋の本格的な保存と活用をめざしたものです。

引用:南木曽町観光協会

 

桃介橋

 

妻籠宿

歴史的な街並みが残っているという点においては、木曽路の中でも妻籠宿が一番でしょう。その理由は、妻籠の住民たちにより全国に先駆け保存運動が起こり「売らない・貸さない・壊さない」の3原則をつくった事によります。

江戸時代には中山道と伊那街道が交叉する交通の要所として賑わっていましたが、明治期には鉄道などの新設により、宿場町としての機能を失い、妻籠宿にも徐々に近代化の波が押し寄せます。それでも古い町並みを保存していくことを選んだことにより、今では江戸時代の街並みが残っていることが妻籠宿の最大の魅力となり、観光客により賑わいを見せているのです。今、全国で町並み保存の運動が起きていますが、それを昭和の時代に決断できた妻籠宿の方々の覚悟には、歴史好きとしては感謝しなくてはなりません。

朝早く訪れたので開いていない場所が多かったのが残念ではありますが、その代わり観光客もほとんどいなく、じっくりと街並みを堪能することができました。静かに見学したいなら朝か夕方がおすすめですね。

暖簾もいちいちカッコイイ。ぜひ自分の家にも掛けてみたい。

見てください。この太々しい表情。こんないいところに住んでいるとは、なんと生意気にゃ猫でしょう。羨ましいにゃ。

熊谷家住宅や妻籠宿本陣は建物の内部も見学できます。

こういう舗装されていない小道の雰囲気が本当に大好きなんですよね。こういうところを和装で下駄を履いて歩き回りたい・・・そんな願望がありますが、なかなか勇気がないのですね。和装仲間でもいればいいのですが。

幕府が庶民に対し、禁制や法度等を示した高札場。お上のご威光そのままに、人々を見下ろすように高札が掲げられています。こんな感じでLINK VILLAGEにも高札作ったら面白いかも。

じっくりみながら歩いたので、端っこまで来るのに2時間くらいかかりました。

妻籠宿

 

馬籠宿

妻籠宿から車を走らせること25分程度。木曽路最後の宿場町である馬籠宿に到着です。馬籠宿は高低差があるので、奈良井宿や妻籠宿とは違った雰囲気を楽しむことができます。

馬籠宿の個人的なお気に入りポイントはこの石畳。アスファルト舗装とはやっぱり雰囲気が違いますね。

道の脇に流れる水。これがあるだけで夏でも涼しいんですよね。

この中に消火器が収納されているようです。町の雰囲気を壊さないように細部まできちんと気配りされているんですね。

苔むした水車と水が流れる音が心地いいですね。

 

馬籠宿

 

まとめ

歴史のある宿場町の江戸情緒の香る街並み。素晴らしい雰囲気で、何度でも訪れたいと思いました。今度はゆっくりと時間をかけて歩いて全ての宿場町を制覇してみたいですね。