栃木県を一日で満喫!GW観光モデルコース。神秘と歴史と花を巡る旅。

本日も“FOREST PEOPLE”をお読みいただきありがとうございます。@shoheiomiです。

2018年は4月28日から5月6日まで最大9日間のお休みとなる今年のゴールデンウィーク。社会人になると、なかなかまとまったお休みがいただけないので、この機会にと5月1日と2日にお休みをいただきまして、約半年ぶりに埼玉の実家に帰省いたしました。せっかくのゴールデンウィーク、家でゴロゴロいているのもつまらない…ということで、ほとんど全ての観光地を行きつくしてしまった地元埼玉県を飛び出して、お隣の栃木県で観光することに。

栃木の観光といえば、日光というイメージだったのですが、1日で東照宮や中禅寺湖周辺を見て周るのもかなりしんどいだろうということで今回は日光を諦めて、もう少し埼玉から行きやすい場所を選んで巡ることにしました。

今回の栃木県観光は「大谷石資料館」、「栃木市の蔵の街並み」、「あしかがフラワーパーク」の3ヶ所。神秘と歴史と花と、見どころ満載。実際に僕が訪れた順に、それぞれのオススメポイントや、ランチや晩御飯にオススメのお店も合わせてご紹介していきますので、参考にしていただければと思います。

大谷石資料館

誰しもが子供の頃にゲームの中の主人公になってダンジョンを探検してみたい…なんて思ったことがあるのではないでしょうか。今回の旅で一番最初に訪れた大谷石資料館は、そんな子供の頃の夢を思い出させてくれる場所でした。

大谷石資料館は大正から昭和にかけての約70年間に渡り大谷石を掘り出していた採掘場の跡地で、広さは20,000平方メートル、深さ30メートルの地下に広がる大空間です。まるでイメージの中のエジプトの神殿のようなスケール感でとても神秘的な雰囲気。非日常の空間に童心に帰り心踊ります。

大谷石資料館は、江戸時代から続く大谷石の採掘の跡を展示したもので、今までに約1,000万個もの石が切りだされたのだそうです。よく石の表面を見ると、場所によって掘りかたが異なっていることに気づきます。これは時代によって掘り方が異なるためで、昭和34年ごろまでは手彫り、それ以降は機械により掘られています。

これほどの空間を掘った昔の人に敬意。掘られた跡を手でなぞりながら、昔の人の苦労を思いました。

ライトアップされて照らされた石も見どころのひとつ。ライトの色により石の印象も異なって見えます。

青く照らされた岩肌。不均一な凹凸による影が色の濃淡を生み出し、まるで芸術作品のようです。

大谷石で行われたコンサートやテレビ撮影などの写真も展示されています。

どこを見渡しても撮影スポット。歩いてはシャッターを切るのでなかなか前に進めません。通路で止まるのはタブーですが、それ以外の場所は基本的に広いので、思う存分に撮影を楽しめます。

少し薄汚れた電球もいい雰囲気。

時々見える地上からの自然光が芸術的な美しさ。

ゆっくりと歩いて1時間ほどで周ることができました。

資料館内には実際に使われた道具が展示された小部屋もあり、使い古された道具に当時の姿を偲ぶことができます。

大谷石資料館のある広場にはROCKSIDE MARKETという売店があり、大谷石で作られたインテリア小物なども販売しています。大谷石といえば建築物に使用されているイメージがありますが、このような小物になると一層、ゴツゴツとした岩の雰囲気が味わい深く感じます。

 

大谷石資料館の情報

 

スポット名 大谷石資料館
住所 〒321-0345 栃木県宇都宮市大谷町 宇都宮市大谷町909
料金  大人800円,小人(小・中学生)400円

 

 

大谷石のすぐ近く。THE STANDARD BAKERSのパン。

大谷石資料館のすぐ近くにあるTHE STANDARD BAKERSというパン屋さんでお昼ご飯をいただきます。THE STANDARD BAKERSは築50年の大谷レストハウスをリノベーションして、今年4月にオープンしたばかりのレストラン兼パン屋。フレンチの名店「ジョエル・ロブション」で修行した氏家氏が監修したハード系のパンがオススメです。

どれも美味しそうで、何を買うか悩みます。

今回は、生ハムと白カビチーズを挟んだパンを購入。パリッとしたハードなパンと塩味の効いた生ハムとチーズの濃厚な味が絶妙にマッチしていて美味しい!他のパン屋ではなかなか食べることのできない組み合わせなので、ぜひ食べてみてほしいパンです。

THE STANDARD BAKERSの近くには、平和観音と言われる約27メートルの大きな石仏があります。周辺は広場になっていて、ベンチに座り石仏を眺めながらパンをいただきました。石仏の後ろ側を階段で登っていくことができので、時間位余裕のある方はぜひ。

 

THE STANDARD BAKERSの情報

 

スポット名 THE STANDARD BAKERS
住所  〒321-0345 栃木県宇都宮市大谷町1159

 

栃木市の蔵の街並み

大谷石から車で走ること1時間半。栃木市にある“蔵の街”を訪れました。地元埼玉県の川越市にも“蔵の街”がありますが、どちらも小江戸という枕詞が付いていまして、江戸情緒溢れる街並みが特徴です。

蔵の街を歩くと歴史を感じる建築物が並んでおりまして、それぞれが建売住宅のような規格されたものではなく、個性のある建築物なのですが、不思議と“街独自の統一感”というのを感じることができます。

黒の外観と瓦屋根が凛とした雰囲気を感じさせます。

特徴的な建築物や看板に目を奪われ、自然と目線が上がっていくのですが、時々目線を落としてみるのもいいかもしれません。例えば、マンホールの蓋もこの街にしかないオリジナルのもの。些細なことかもしれませんが、この街ならではのこだわりを感じます。

蔵の街のメインストリートから裏手にある小川の上を数え切れないほどの鯉のぼりが泳いでいました。

だいぶ歩き回ったのでお腹がすいてきました。メインストリートのある商店街にはカフェやお菓子屋さんが数件あります。今日は気温も高く冷たいものが食べたい気分だったので、小倉ソフトをいただきました。ソフトクリームの上にあんこが乗っているだけでなく、ソフトもあんこの味が練りこまれていて、とても濃厚な味がします。まさに小倉づくしのアイス、絶品でした。

 

栃木市の蔵の街

 

スポット名 栃木市の蔵の街
住所 〒328-0015 栃木県栃木市万町4−1

 

夕食に佐野ラーメンの名店「森田屋総本店」

栃木市の蔵の街から次の目的地にあるあしかがフラワーパークに向かう途中、せっかくなので有名な佐野ラーメンをいただくことに。いくつか有名なお店があるのですが、その中で今回選んだのは、森田屋総本店

中に入ると昔ながらのお蕎麦屋さんのような雰囲気で、大勢のお客さんで賑わっていました。

メニューは中華そばとチャーシューメンのみとシンプル。メニューが少ないというのは、絶対の自信があるということ。これは絶対うまいに決まっています!

注文したのは、チャーシューメンの大盛り。溢れんばかりのスープに柔らかそうな豚バラのチャーシューが器を覆います。

澄んだ美しいスープ。

うどんのように太い手打ちのちぢれ麺。

見た目は薄口ですが醤油系のキリッとした味わいに、もっちりとした太めのちぢれ麺がよく合います。チャーシューもしっかりとした味付けで箸がとまりません。大盛りですがペロリといただきました。

 

森田屋総本店の情報

 

店名 森田屋総本店
住所 〒327-0843 栃木県佐野市堀米町70

 

夜空に照らされる藤の花。あしかがフラワーパーク

今回の栃木県を巡る旅の最後は、あしかがフラワーパーク

世界随一の藤の花の名所として知られ、樹齢150年におよぶ600畳敷きの藤棚を持つ大藤に、長さ80mもの白藤のトンネル、きばな藤のトンネルなど数種類の藤が咲き誇ります。例年ゴールデンウィーク時期に満開になりますが、今年は暖かい日が続いたため例年より10日ほど早く藤の花が開花を迎え、見頃はゴールデンウィークの前半まで。そのため例年よりも繰り上げて2018年4月14日(土)から5月20日(日)まで「ふじのはな物語~大藤まつり2018」を開催しています。訪れたのは4月28日、ちょうど見頃の時期とあって足利フラワーパークに向かう道は大渋滞でした。

入り口から入ってすぐに見える藤。美しい…美しすぎる。

やはりホンモノは違いますね。写真で見ていたものよりも、数倍迫力があります。ライトアップされた藤の花はまるで夜空に咲くしだれ花火のよう。

湖面に揺れる藤の花。光の明るさによって紫色やピンク色にも見えるのが不思議です。

白藤がまるで滝の水しぶきのように力強く光り輝きます。

きばな藤のトンネル。

少し満開時期は過ぎていましたが、ツツジの花も見頃です。

樹齢150年という大藤は圧倒的な迫力。

ただ明るく照らすのではなく藤の存在感や生命力が際立つように光を当てる角度や、光の強さをとてもよく計算せれているのを感じました。

先ほどは藤の花をしだれ花火に例えましたが、歩き回ってお腹がすいてきたからか、ブドウにも見えてきました。たしかに、垂れ下がった房に紫色がブドウっぽいでしょ?

藤やツツジをはじめ様々な花を楽しみながら小一時間ほどで一周してきました。フラワーパークの周辺を囲む屋台もそろそろ店じまい。ゴールデンウィークに合わせたかのように満開の花々との別れは惜しいですが、ここら辺で帰路につきます。

 

あしかがフラワーパークの情報

 

スポット名 あしかがフラワーパーク
住所 〒329-4216 栃木県足利市迫間町 足利市迫間町607
入園料  時期により異なりますのでHPにてご確認ください

 

 

1日で栃木県を堪能する

古代遺跡のような神秘的な空間「大谷石資料館」、江戸情緒溢れる「栃木市の蔵の街」、世界随一の藤の花の名所「あしかがフラワーパーク」の3ヶ所を中心に、「THE STANDARD BAKERS」のハード系のパン、「森田屋総本店」のチャーシューメンと、グルメも堪能。どの場所もそれぞれに見応えがあり、埼玉県を飛び出して行った甲斐がありました!

どの場所も1時間〜1時間半程度の滞在時間なので、1日あればサクッと3ヶ所は周ることができます。どの場所もそれぞれに趣が異なるので飽きませんし、数カ所周れば「この場所がいい、いや、あっちの方がいい!」と家族喧嘩をする必要もありません。

栃木県で観光したいけど、どこに行くか悩んでいる方や候補を絞りきれない方など、参考にしていただければ幸いです。

 

旅行記事が気に入ったなら

この記事を気に入っていただけたのなら、自然探索カテゴリーの記事がオススメです。東日本の絶景ポイントを中心にご紹介していますので、皆様の旅行の参考になればと思います。

自然探索の旅記事一覧