【夜の特別拝観】ライトアップされた清水寺は幻想的な空間だった。

中学生の修学旅行以来の京都。もともと歴史好きなので、京都の町を歩くとワクワクが止まりません。

今回は、仕事で京都に来たのですが、夜は自由時間。夜の町を歩いたことがなかったので、祇園に向かおうと、京都駅から歩いていたのでうが、偶然にも「3/3~3/12日まで清水寺の夜間拝観」というポスターを発見。これはいくしかないでしょということで、急遽予定変更して清水寺に向かいました。

近づいていくと、ライトアップされた朱色の門が美しく照らされ、これぞ日本と言いたくなるような空間が広がります。やはり、年に数回しかない夜間拝観とあって大勢の観光客で賑わっていました。

仁王門

月明かりと仁王門。この日は満月に近く、光量も豊富で、ライトアップされた仁王門と一緒に収まる絵は幻想的な風景でした。ここが写真をとるベストスポットなのでしょう。大勢の観光客がフラッシュを焚いていたので、なかなかベストショットが撮れませんでしたが、なんとかこの一枚を撮ることができました。うーん。いいカメラ買いたくなるなあ。

応仁の乱（1467～1477年）によって焼失しましたが、15世紀末に再建され、平成15年（2003）に解体修理されました。清水寺の正門で、幅約10メートル、奥行き約５メートル、棟高約14メートルの、室町時代再建当時の特徴を示す堂々たる楼門です。

引用：音羽山　清水寺

かなり遠くに小さいですが京都タワー。写真で撮るとイマイチですね〜。実際の夜景はそれはそれはすばらしいいものだったのですが・・・

ここから先は拝観料が必要です。拝観料大人４００円。これだけのところが見れるのだから安いものです。

三重塔

すぐ見えてくるのは三重塔。やっぱりかっこいいですね。夜の暗闇に映える朱色。

平安時代初期847年に創建され、寛永9年（1632）に再建。現在の塔は古様式に則って昭和62年（1987）に解体修理したもので、総丹塗りとともに、桃山様式を示す極彩色文様を復元しました。
内部には大日如来像を祀り、四方の壁に真言八祖像、天井・柱などには密教仏画や飛天・龍らが極彩色で描かれています。
三重塔としては日本最大級の高さ約31メートルの塔は、清水寺、京都東山のシンボルとして、古くから国内外に広く宣伝されてきました。

引用：音羽山　清水寺

ここを通り過ぎると、随求堂（ずいぐどう）なのですが、なにやら、胎内めぐりというものをやっているらしいです。胎内めぐりってなんだと興味赴くまま行列に並ぶと、どうやら、お堂の下を大随求菩薩の胎内に見立て、真っ暗の中を、進んでいくものらしい。別途１００円払う必要がありますが、迷わず体験してみることにしました。

いきなり地下に向かう階段を降りていくと、そこは真っ暗闇。なにも見えません。前の人すら見えないほどの暗闇ですので、後ろの人が何回もぶつかって来ました（笑）。大きな数珠が手すりがわりになっているので、それを離さないように前に進んで行きます。数珠がないと間違いなく壁に激突してしまうレベルです。

だいぶ進むと、梵字（ハラ）が刻まれた随求石があるので、廻しましょう。その時はよく意味がわからず回しましたが、ホームページを見ると、心の生まれ変わりを体感できるということらしいです。

塔頭慈心院（たっちゅうじしんいん）の本堂で、享保3年（1718）の再建。衆生の願い、求めに随って、叶えてくれるという大功徳をもつ大随求菩薩（だいずいぐぼさつ）を本尊（秘仏）としてお祀りしています。
また、堂内には大聖歓喜天（だいしょうかんきてん）や粟島明神（あわしまみょうじん）など縁結び、安産、子育ての神仏もお祀りしています。

引用：音羽山　清水寺

いやーワクワクしました。あれ全く誰もいなかったら結構怖いかも。

子安塔を右手に見ながら進んで行きます。

細部まで美しい。いつもどのように作っているのか木になるんですよね。こういうの作っている現場見学とかできないのでしょうか。

夢中になり、写真を撮るのを忘れていましました。本堂は外観からの写真のみ。工事中のため、見栄えは良くありませんが、長い目で見れば、こちらの絵の方が貴重なので、これはこれでありです。

三重塔も一緒に。これぞ京都というシーン。

池に反射するあかりと木々も幻想的。

夜間のため子安塔など、はいれない箇所・近くまで行けない箇所もありましたが、大満足の夜間拝観でした。昼間もいいけれど、やっぱり夜の暗闇にライトアップされる清水寺は、別世界に来たようで、普段の喧騒から解放され、余計なことを考えることなく、その場にいることに没頭できる、そんな場所でした。

清水寺