岩手県の桜・お花見スポット巡り〜宮古市の桜の名所を散歩する。

 

本日もFOREST PEOPLEをお読みいただきありがとうございます。@shoheiomiです。

休日、あいにくの曇り空ですが、家でじっとしているのももったいないということで、ようやく咲き始めた桜を見に行くことにしました。埼玉県出身なので桜といえば卒業式の頃、というイメージなのですが、ここ岩手県では4月中旬〜下旬、山間部ではゴールデンウィーク明けの頃に見頃を迎えます。岩手県内でも南北や平野部、沿岸部でも咲く時期が異なるため、車で岩手県中を縦断すれば、1ヶ月近く桜を楽しむことができます。

僕の住む岩手県の沿岸部北部はちょうど先週あたりから咲き始め、週末には見頃を迎えていたのですが、岩手県に移住してから桜の花見をまともにしたことがなかったので、どこに行けば良いのか全く検討もつきませんでした。インターネットで調べてみても、やはり東京や埼玉のように簡単にはヒットしません。どうも決定的な情報がない…と途方に暮れていたときに、最近覚えた「最新の情報はinsatgramから得る」ということを思い出し、近場のスポットで検索してみました。すると一件だけヒット。ここに出かけてみようということで急いで支度して家を飛び出しました。

 

長沢川桜づつみの桜並木

本州最東端の街、宮古市にある長沢川の河川敷にやってきました。どこまで咲いているか少し心配でしたが、もう少しで満開というところまで咲いていて一安心。この週末に訪れてよかったです。

川沿いに沿って300本近くの桜が植えられ、新しい宮古市では有名な桜の名所になっているそうです。毎年4月中旬から下旬にかけて満開になるとのことで、今年は例年に比べ若干早いかもしれません。

駐車場に車を止め、さっそく桜並木の下を散歩してみることにしました。

もう少し晴れていればよかったのですが、曇り空の下、いつもより白く見える桜の花びらもまた情緒があって良いものです。

この河川敷のすぐ隣は比較的新しい民家が立ち並び、住民の方の散歩コースとなっているようでした。家の近くに桜並木があるというのはなんとも羨ましい限り。

まだ咲き始めの桜を発見。満開に咲き誇っている様子も壮観で好きなのですが、もう少しで咲く状態も「生命力」を強く感じることができて大好きです。

それにしても桜のこのほんわりとピンクがかった色は美しいですね。染物をしていて知ったことなのですが、開花前に枝に花を赤くするための色素が集まってくるのだそう。開花前の赤い色素が集まった枝を集めて染めると綺麗なピンク色に染めることができるのですが、それ以外の時期の枝では黄色の色素が強く、綺麗なピンク色に染めるのはとても難しいのだとか。自然の力はとても不思議ですね。

桜とはあまり関係のないことですが、水田や畑のそばにある掘っ建て小屋をみると、なんだか妙に落ち着きます。埼玉の実家の近くに広がる水田によくカエルやザリガニ釣りに出かけていたので、水田近くの掘っ建て小屋は、僕の原風景なのだと思います。

それにトタンの青が妙に桜の合う気がして。このニッチなスポットで何枚も写真を撮りました。

ゆっくり写真を撮りながら歩いて1時間ほどで往復。雲行きはますます怪しくなるばかりですが、なんとか雨が降る前に桜を堪能することができました。

長沢川桜づつみの場所

 

スポット名 長沢川桜づつみ
住所 〒027-0036 岩手県宮古市田鎖第6地割

 

臼木山

一年に一度しかない桜のシーズン。せっかくなのでもう1ヶ所お花見スポットを巡ることにしました。

場所は、以前記事で紹介した浄土ヶ浜の裏手にある臼木山。長沢川から車で約10分程度です。

県立水産科学館の隣に入り口があります。

綺麗なツツジが咲いていました。

桜よりもはっきりとした色なので、写真映えしますね。まだカメラに慣れていない人間にとっては、桜よりもツツジの方が撮りやすいですね。もう少しカメラの腕をあげて桜が綺麗に撮れるようになりたいものです。

一瞬ホンモノのカモメかと思いましたが、作りもの。散歩がてら、こんな少し変わった街灯を探してみるのも面白そうですね。

この辺りではよく見かけるのがカタクリ。少しうつむき加減だからでしょうか。気品を感じてとても好きな花です。

そのまま頂上の方に進むと、様々な種類の桜が立っているエリアがあります。

少し標高が高いせいかまだ桜は咲いていません。

ソメイヨシノとはまた違う種類の桜が多く植えられていて、それぞれに微妙に開花時期が異なるので、長い期間桜を楽しめます。

まだあまり花は咲いていませんが、この時期だけの淡い緑色の蕾をたくさん見ることができました。

桜の木から伸びる新芽。陽を求め上に伸びていく新しい命がとても愛おしい。

山の頂上にいると忘れてしまいますが、すぐそこが浄土ヶ浜。木々の隙間から海が見えます。小さく見える住宅や漁船から、海と人との関わりを想像しながらぼんやりと眺めます。

お気に入りの写真が撮れました。

新しい命を感じる新芽や桜の花とは全く反対の枯れ木。枯れてしまって風化していくからこそ「生命」を強く感じました。

それから苔の一種でしょうか。木が薄く緑色に染まっているのを発見!まるで着色したアンティーク家具の塗装がはげかけているかのような絶妙な風合いに思わず目を奪われました。

そろそろ一周しました。名残惜しいので桜を見上げながらゆっくりと歩みを進めます。

桜が満開!というわけではありませんでしたが、多くの植物に囲まれた心地よい空間でした。宮古市近辺でお花見を考えているのであれば、とてもオススメしたいスポットです。

 

臼木山の場所

 

スポット名 臼木山
住所 〒027-0001 岩手県宮古市日立浜町

 

旅行記事が気に入ったなら

この記事を気に入っていただけたのなら、自然探索カテゴリーの記事がオススメです。東日本の絶景ポイントを中心にご紹介していますので、皆様の旅行の参考になればと思います。

自然探索の旅記事一覧