クラフト市で、ものづくりを伝えるブース作りを考える

コロナが落ち着きつつある今、2年ほど中止や延期が相次いでいたクラフト市などの、ものづくり作家が集まるイベントが再開されるようになってきました。

今までクラフト市には、十数回ほど参加してきましたが、作品の他に「展示方法・ブースの作り方」を少しづつ変化させてきました。

それは、展示を工夫するだけで、立ち止まってくれる人が多くなる=購入者も多くなるのではないか、と考えているからです。

ただテーブルに作品を並べるよりも、棚を用意して少し高低差をつけてみるとか、製造工程や、木の性質などを説明するパネルを用意することで、視覚的な情報を多くし、目に留まりやすくすることを意識しながらブース作りをしてきました。まだ途上ではありますが…

▲▼木取りの方法とその特徴を説明したパネル

▼こちらの記事でも書きましたが、僕はモノの魅力の一つとして、そのモノを手に入れることによってどのような知識を得られるかが重要だと思っています。

モノの魅力って何?知識欲を刺激する仕掛けを考える

モノの中にいくつもの情報が詰まっていて、それを結びつけると新しい知識になり、知識がモノへの愛着を強化してくれると考えているからです。

だから、買う時点でモノの見た目だけでなく、そこに至るまでの工程や木の性質など、少しでも面白いなあと思えるような情報を伝えたいと思っています。

この器は縦木なの?横木なの?って考えたこともないと思いますが、この情報に触れたことをきっかけに、木の器を見る際の楽しみが増えたら嬉しく思います。

クラフト市で他の作家さんのブースを観察してみると、什器の色合いや質感にこだわっていたり、照明を使い作品にスポットライトを照らしたりと、様々な工夫が見られます。

あとは什器の配置も重要で、テントの内側に呼び込む配置にするか、外向きの配置にするのか、見やすさや入りやすさを考えながら、配置を考えてみる必要があります。

しばらくは、様々な要素を組み合わせて、より良いブース作りを目指して試行錯誤していこうかと思います。

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