皆さんは、お家のお掃除に何を使っていますか。
我が家でのお掃除は、ほうきが主役です。小型の掃除機もあるのですが、細かいところまで掻き出そうとすると、掃除機ではなかなかうまくいかないんですよね。性能がいい掃除機だと違うのかもしれませんが・・・何より、ほうきのゴミを掃く感触が気持ちいいんですよね。
そんな毎日の掃除を支えるほうき、自分で作ってみませんか?一から材料を自分で探してきてつくるのでは、ハードルが高いですが、必要なもの全てが揃ったキットで販売しているものを見つけました。
出典:森の木ファーム株式会社
素材は、ホウキギとも言われるコキア。丸っこくて可愛らしい植物なのですが、秋には赤くなって綺麗なんですよね。
出典:4travel.jp
こちらは、茨城県ひたちなか市にある、国営ひたち海浜公園にあるコキア畑。あたり一面に広がる赤いコキアに圧倒されますね。デートスポットとしても有名らしいですよ。
・・・少し話題が逸れてしまいましたが、そんなコキアを使ったほうき作成キットを作っている会社があります。
森の木ファーム株式会社
森の木ファームは兵庫県の淡路島にあり、障害者が中心となって椎茸生産や小物作りなどを行なっている施設。
就労継続支援A型とは、一般企業に勤めることが困難な障害者と雇用契約を結び、就労の機会を提供すると共に、仕事を通して知識と能力の向上に必要な訓練を行う、障害福祉サービスの一つです。雇用契約を結ぶため、最低賃金などの労働法規が適用され、時間数などの基準を満たす場合は、社会保険にも加入します。
森の木ファームは、淡路島で初めての就労継続支援A型事業所として、平成24年3月より障害者の受け入れを始めました。現在は、障害者約30名、指導員5名が中心となって日々の作業を行っております。まさに、障害者が中心となって働く事業所です。
引用:森の木ファーム株式会社
なるほど、特にほうき作成会社というわけでもないのですね。
なんと、今回紹介するほうき作成キット「育てるほうき」は2016年のグッドデザイン賞を受賞しています。
出典:グッドデザイン賞
ほうきとしては、特別なものではなく、ごく普通のものなのですが、審査委員のコメントを見てみると、
伝統文化を現代的文脈で今に伝えようとする試みである。持ち手部分の作り方なども、現代のライフスタイルに合うよう工夫されている。「育てる」というコンセプトに独自性があり、自然との共生を意識させる力を持っている。
引用:グッドデザイン賞
要するに、完成品を販売するのではなく、キットとして販売したのが新しいということなのでしょう。普通に販売すれば、雑貨屋とかに置いてあるただのほうきなのですが、買うこと以外の部分に喜び・楽しみを求めている層に「作る」という付加価値を提供しているという部分が評価されているのではないかと思います。
なるほど、私たちLOCAL FOREST DESIGNも森林資源を活かした”ものづくり”を始めていますが、これからの時代は、物質的な意味でのものづくりだけでなく、裏側にあるストーリー戦略まで作り込んで、初めて”ものづくり”と言えるのかもしれません。
育てるほうき
素材 ホウキギ、綿、麻、アクリル、ウール
キットの内容 ほうき、種、紐、グリップ、説明書
使用用途 屋外用ほうき
サイズ 大 約幅40cm×高さ60cm
ーーーーーーーーー小 約幅30cm×高さ50cm
グリップのカラー ①ホワイト ②ブラウン ③レッド
ーーーーーーーーー④グレー ⑤ブルー ⑥ネイビー
希望小売価格 3,800円