こんにちは。@shoheiomiです。
土曜日に清水畑商事さんに、丸太を測りに行きました。
丸太って何立米とかっていう単位で計算するのですが、木材業界にでもいないと聞きなれない単位ですよね。ぼくも何立米って言われてもあんまりピンときません。
よっぽどいい丸太なんかだと「これ一本でいくら」なんて売り方もあるのですが、たいていは一本いくらではなく、立米あたりいくらという売り方をします。
今回測るのはこんな丸太です。全部で26本あります。
それぞれに種類や長さ、太さが違うので、一本ずつ計測しなければなりません。
丸太には測り方があるので一緒に確認しましょう。
丸太の測定方法
丸太の材積の出し方をまとめると、
- 末口(小さい方の径)の最小径をはかる
- 長さをはかる
- 最小径の2乗×長さ=材積
となります。末口!?なんのこっちゃ?というあなたのために少しずつ解説していきます。
丸太って人工物じゃないので、必ず細い方、太い方がありますよね。太い、細いというのは丸太の径(切断面)を測ればわかるのですが、これの細い方を末口(すえくち)といいます。
末口がわかれば、末口の最小径を測ります。
末口って丸太の小さい方でしょ!?それ測れば最小径じゃないの?って疑問に思われる方もいるかもしれません。でも、人工物じゃないんですよ。まんまるじゃないので、測り方によって径の長さが変わってきます。
丸太の断面図です。丸太って結構歪なんですね。測る場所によって全然長さが違っちゃうんです。下のような丸太の場合は青い矢印の24cmが最小径となります。もちろんこの矢印は丸太の心を通っていなくてはいけません。
こんな測り方はダメってことです。
また、径を測る場合は樹皮を除いてください。
この丸太の直径の大きさによって種類分けされます。
- 小丸太(直径14cm未満)
- 中丸太(直径14cm以上30cm未満)
- 大丸太(直径30cm以上)
14cmまでは1cm刻みで測りますが、14㎝以上は2cm刻みで測ります。
・・・8、9、10、11、12、13、14、16、18・・・
という具合です。
もし、丸太が23.9cmだったら、22cmとして記録するということです。
また、長さの単位も200㎜刻みとします。ただし、3400㎜の次は3650㎜、次は3800㎜となります。これは尺貫法の名残です。
ひとつ例を出しますので材積を計算してみましょう。
- 最小径14cm
- 長さ4m
0.14×0.14×4=0.0784
小数点第四位以下を四捨五入して0.078㎥これがこの丸太の材積となります。
どうでしょう?覚えましたか。
製材所の方は一瞬見ただけで最小径がどこか分かっちゃうんですよね。やっぱりすごい。僕らはここかな?そっちかな?なんてあちこち測らないとわからないですからね。
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