木のうつわを作り、物語をどう伝えるか

群馬県上野村で木のうつわを作る職人として独立を目指し、伝統的な木工ろくろの技術を学びつつ、ヨハク木工舎という屋号での活動も始めました。

木工ろくろの分野は、【高齢化・後継者不足】と、衰退が懸念される典型的な伝統工芸の世界です。

伝統工芸に対するイメージは、

・職人が手作業で作っている
・とても品質の良いもの
・高い
・少し古臭いデザイン
・使いにくそう

漠然とそのような印象があると思います。

良いイメージももちろんあるのですが、小さなマイナスポイントがいくつもあるので、なかなか手が出せない、そんな方も多いのではないでしょうか。

僕が作っているのは高級漆器のように数万円もするものではありませんが、それでも、ものが溢れる時代に「良いもの」というだけで、数千円のお椀が飛ぶように売れる訳ではありません。

使い捨てが習慣になってしまったので、同じものを何年も使い続けること(そのためのお手入れも含めて)に面倒臭さを感じることもあると思います。

でも、ものが溢れる時代でも、大切にされているものがあるはずです。それは、きっと思い出が詰まったものだと思うのです。思い出が付与されることで、もの以上の存在になったのだと思います。

それが例え自分の思い出ではなくても、他者に共感することで、同じように大切に思うことがあると思います。

きっと、伝統工芸が生き残るために必要なのは共感なのだと思います。

それは決して、困難な現状を泣いて同情してもらうことではなく、丁寧に商品や取り組みひとつひとつにどのような意識や想いがあるのかお伝えすることだと思うのです。

それは使う側にとっても、新しい「ものとの向き合い方」を発見するキッカケになるでしょうし、これからの時代の豊かな暮らしに繋がる一つの考え方なのだと思います。

ブログで発信すること

普段何気なく使っているものに対して、どのような人が作っているのだろう?どのように作っているのだろう?どうしてこの材料を使っているのだろう?と想いを巡らせてみたことはあるでしょうか。

たぶん、そこまで想いを巡らせたことはあまりないと思います。そもそもそこまで情報がわかりやすく公開されているものがないので、考えてみたところで何もわからない・・・だから想像する習慣がないのです。

ヨハク木工舎は、「情報をわかりやすく公開すること」を心がけます。原材料の調達から最終工程に至るまで、ものづくりの通して実践していることを全てお伝えしたいと思います。

・木の種類、この木を使う意味は?

・製造工程、作業環境について

・どうやってデザインしているの?

まずはそんなことをお伝えしていきたいと思います。

それから、普段僕が考えていること、

#デザイン #地域 #教育 #起業 #生き方

などについて、思いついたままに書いていこうかと思っています。

これから、更新をお楽しみに。

***

経歴

2012年 木材会社に就職
2016年 岩手県にて地域木材の販売・PRに関わる
2020年 群馬県上野村に移住し木工ろくろを学び始める
2021年 ヨハク木工舎立ち上げ

#ヨハク木工舎 #伝統工芸 #木工 #独立 #器

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