今回は、たまに聞かれる屋号についてのお話。「ヨハク」と付けた理由を改めて書いてみようと思います。
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漢字で書いて「余白」
ヨハク木工舎のヨハクとは、漢字で書くと「余白」となります。学生時代に書道を習っていたのですが、先生が「美しい字を書くには余白が大事だよ。」と言っていたのが、とても印象に残っていていました。
文字で言えば、あくまで書いている部分が主役のはずなのですが、脇役である余白が美しくなければ、文字が引き立たないのです。 余白含めて文字を形作っているというのは、細部に気遣いができる日本人らしい考え方ではないだろうか・・・それから「余白」という言葉がとても好きになりました。
工房名を考えているときに、何か意味のあるものにしたい、自分が大切にしている言葉にしたいと思い、この言葉を選びました。
きっと、うつわも「余白」と同じなのではないかと。料理は食材を引き立てるうつわがあって、美しく、そして美味しくなる・・・うつわ含めての料理なのではないかと思っています。
使う人の余白を残したい
シンプルで主張しすぎないうつわは、その分自由に使える余地(余白)を残しているのだと思います。あまり個性が強いものだと、使えるシーンが限定されてしまうような気がして…カレーだけ、おでんだけのように、ある特定の料理しか映えませんというのも、マーケティング的には面白い手法なのですが、基本的にはどんな料理にも食卓にも気兼ねなく使えるシンプルなうつわに魅力を感じています。
だからこそ、使う人が自由に使える余地のあるシンプルなうつわづくりを目指していく…そんなブランドとしての方向性を「ヨハク」で表しています。
人生も余白が必要
誰もが人生を楽しく暮らしていきたいと考えていると思います。それには精神的な余裕(余白)が大事で、余裕がないとイライラしてしまって、仕事のパフォーマンスも落ちますし、休暇でも何かに追われている気がして心から休まらない、だから余計にイライラして…と悪循環に陥ってしまいます。
だから常に精神的な余裕を持てる状態でいよう、そのために仕事や生活の環境を整えていこうという、ある意味での決意表明です。
以上、屋号に「ヨハク」と付けた理由を書き出してみました。これからもヨハク木工舎をよろしくお願いします。
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