こんにちは。@shoheiomiです。
間伐された場所を見学してきました。同じ岩泉町なんですが、これが遠い・・・
結構山を登ったところに現場があります。
残した木を青のテープで、伐った木の場所をピンクのテープで印をつけています。補助金の関係で、きちんと間伐しましたよ~ってのを確認するためにわかりやすくしているんです。きちんとボードをもって、なになに事業区で何本残して、何本伐りましたよって写真をとるんです。これを何か所もまわらなくちゃいけないんですね。
伐ってみると木の状態がわかりやすくなるんですが、こんな空洞ができているものもありました。なんだと思います?
実は、アリの巣なんです。凍害などで折れたところから虫が入り込んだりしちゃうんですよね。こういうのは残しても仕方がないから伐ります。とはいっても伐る前にわからないものもあるので難しいんです。
女王アリでしょうか。こんなのが木の中にいるんですね。せっかく育てた木も、これでは売り物になりません。
ウサギのフンでしょうか。森にはいろんな動物が棲んでいるのですね。きちんと森が機能している証拠です。
伐採したあと・・・
すぐ近くに植林したところがありました。
スギが目立ちますが、コナラなど広葉樹も植林されたようです。冬なので葉っぱが落ちちゃってるんですね。
これは企業の森といって、岩泉町の森林保全活動に賛同していただいた企業の方々がいらっしゃって、植林活動などをするんです。都会で働いている人にとっては、森にかかわることでグリーンツーリズムになるし、岩泉町にとっては森林整備になりますよね。まさにWIN-WINの関係です。
こちらはとくに植林などしていないようですが、天然更新しています。自然の力ってすごい。
日当りのいいほうは、笹がでちゃってますね・・・
上の2つの写真は隣どうしなんですが、こんなに状況が違うんです。環境が少しでも違えば、結果は大きく異なる可能性があるってことなんですね。
雪害はバカにできない
次の現場は、まさに伐採途中。
— オオミ ショウヘイ (@shoheiomi) 2016年3月22日
もう少し先まで車で行きたかったのですが、木が横たわっているんで行けなかったんですね。それをなんとか退かしてもらっている最中です。
なんとか通れるようにしてもらったのですが、なんとこの先も倒木だらけ・・・
結局歩いて行くことになりました。
花粉舞い散る中、歩くこと数十分。くしゃみがとまりません。たどり着いた先がスギ林。どうりでくしゃみがとまらないわけですね。
せっかく苦労してたどり着いたスギ林ですが、もうバキバキ折れています。これも雪害です。今年、雪は例年より少なかったそうですが、いつもより湿った雪だったため重く、木が耐えられなかったのではないかということです。
帰る途中、FSC森林認証の森の看板が立っていました。これ全国でもなかなかないんですよ。きちんと管理された森しか認証されないんです。素晴らしい森の証拠なんですね。
すこし寄り道して、出来たばっかりの作業道を見てきました。車で登るのけっこう怖いです。慣れてないとできませんね。
— オオミ ショウヘイ (@shoheiomi) 2016年3月22日
いつも思うんですが、マウンテンバイクで走ってみたい。なんかおもしろそうでしょ?
伐採したアカマツの丸太。どこにいくか決まっているんですかね~?
アカマツはあんまり需要がないんですよ。建材として扱いにくいみたいです。そんなわけで、スギより安かったりします。アカマツをうまく使えば、儲けることできるんじゃないかな。床材とかには使えるし。
一回歩いただけでも、結構いろんなことが見えてきました。こういった間伐材も有効に活かせる仕組みをつくっていきます。
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