暖かくなり、週末にアウトドアやキャンプに出かける人も多いのではないかと思います。川遊びにBBQに気の合う仲間とワイワイやるのは楽しいものです。でも普段味わうことのできない非日常を体験することのできるキャンプも何度も行っていると、だんだんとルーティーン化してしまい、物足りなくなってくるのも事実。あんまり手間はかけたくないけれど、いつもとは違うキャンプを…という人にオススメしたいのが燻製料理。簡単に挑戦できて、いつものキャンプとは違った雰囲気も楽しむことができます。
この記事では、アウトドアやキャンプで燻製を始めるのにオススメな燻製器10選をご紹介！さらに必要な道具と、燻製の基本、それから初心者でも簡単に取り組むことができる燻製レシピもご紹介いたします。
キャンプにオススメの燻製器
キャンプに最適な燻製器を「携帯性の高く持ち運びしやすいもの」「価格が安くガンガン使えるもの」「大人数で使える大きなもの」「お家でも使いやすいもの」の４つの項目から計１０種類選んでみました。どんな燻製ライフを実現したいか考えて、最適な燻製器を選びましょう！
携帯性の高い燻製器
キャンプに持っていきやすい、「折りたたみ式の燻製器」をご紹介します。
１．ソト（SOTO）いぶし処 お手軽香房 ST-124
燻製用品といえばSOTOというくらい燻製好きには有名なメーカー。大きさや形が異なる様々な種類の燻製器に燻製チップの販売も。お手軽香房は折りたためてノートのようにペタンとなるので持ち運びやすく、比較的大きさもあるので様々な食材を燻製することもでき、キャンプに最適な燻製器です。
２．ユニフレーム（ UNIFLAME）インスタントスモーカー
ユニフレームは金物の町として有名な新潟県三条市発のアウトドアメーカー。「ユニークな炎(フレーム)を創造する」という理念を掲げ、ファイヤグリルやダッチオーブン、囲炉裏テーブルなど「火」を使う製品に関しては絶大な人気を誇っています。
インスタントスモーカーは小型で、折りたたみ式で持ち運びしやすいのでキャンプ向きの燻製器。ただ小さいので温度管理は難しいかもしれません。熱燻用として割り切れば非常に優秀な燻製器だと思います。
３．コールマン キャンピングオーブンスモーカー
キャンプの王様コールマンのオーブンスモーカー。普通の燻製器との違いは、トーストやピザ焼きにも使えるという点。温度計も付いているので初心者でも扱い安い点もGOOD！さすがキャンプ知り尽くしているコールマンだけあって、「あったらいいな」という機能をしっかりと実現しています。もちろん折りたたみ式なので持ち運びも簡単。
ガンガン使える価格の安い燻製器
キャンプに持ち運んでいると、どんなに気をつけていてもキズつけたりヘコませたりしてしまうもの。そこでキズやヘコみを気にせずガンガン使える価格の安い燻製器をご紹介します。
４．キャプテンスタッグ（CAPTAIN STAG）ブランスモーカーセット円筒型
テントをはじめとするキャンプ用品を数多く発売しているキャプテンスタッグは、燻製器も様々なタイプのものを販売しています。なかでも扱いやすいのはこの円筒タイプの燻製器。シンプルに本体と蓋だけのシンプルな構造で扱いやすい燻製器です。ある程度高さがあるので温燻までなら可能。
５.バンドック（BUNDOK）スモーク缶 温度計付
バンドックは新潟県三条市に本社を置く株式会社カワセが手掛けるアウトドアギアブランド。国産ブランドにも関わらずリーズナブルな価格で購入でき、コスパ重視のユーザーから高い評価を受けています。
円筒型の燻製器の中は網が二段置ける構造になっており、食材もたくさんのせることができるので、数人でのキャンプで燻製を楽しみたい人にオススメしたい燻製器です。
６．ホンマ製作所 スモークシェフ
ホンマ製作所も金物で有名な新潟県発のメーカー。薪ストーブやペレットストーブなどストーブに関する製品を専門に製造しています。ストーブメーカーが製造しているとあって、高熱にも負けないしっかりとした作り。高さもあるので温燻までなら可能です。
７．尾上製作所（ONOE）燻製器いぶすくん
尾上製作所はバケツやとたんなどの金属製品を開発してきたメーカーですが、最近ではBBQ用品や燻製関連の製品も数多く開発され、キャンプ・アウトドアユーザーからも高い評価を受けています。オーソドックスな形で難しい組み立てもいらないので初心者の方には最適だと思います。コンパクトな分、熱源に近いので熱燻専用と割り切りが必要です。
大人数に対応できる燻製器
大人数での燻製も楽しめる大型の燻製器をご紹介します。
８．ユニフレーム（UNIFRAME）フォールディングスモーカー
大人数での燻製にオススメなのがユニフレームのフォールディングスモーカー。高さ６０cmの燻製器の中に３つの網をセットすることができるので、食材が多くても問題なく燻製することができます。上部に吊り下げフックも付属しているので、網を外して使えば、大きな魚を吊るして燻製することも可能です。みんなで釣りに行って、その場で燻製！なんて贅沢な使い方もできるかも。
お家でも使いやすい燻製器
キャンプはもちろん、普段からお家でも燻製に挑戦したい！そんな人には煙が漏れにくいシンプルな構造の燻製器がオススメ！ただし煙が漏れないということではないので換気扇は必須です。
９．ホンマ製作所 キッチンスモークキュート
シンプルな円型で本体と蓋の間にしか隙間がないので煙が漏れにくい構造担っています。さらにIHでも使える仕様なので、お家での燻製にピッタリの燻製器です。桜のチップ材とミニレシピブックも付属しているので、食材さえ購入すればすぐに燻製できるのもGOOD！
>>アウトドアにいつもの道具を。ホンマ製作所の燻製器「キッチンスモークキュート」
１０．ソト（SOTO）いぶし処 スモークポット
使いやすい土鍋型タイプの燻製器。土鍋型タイプの燻製器は密閉性が高く煙漏れがしにくい構造です。さらに初心者には嬉しい温度計付き！背が低い構造上、熱源が近いために温度が上がりやすいですが、熱燻用としては非常に優秀です。
キャンプで燻製する際に必要な道具と基礎知識
あまり考えないで燻製したら失敗した…スーパーやコンビニが遠いキャンプ場で失敗したら代わりの食材も用意できません。せっかく楽しいキャンプも台無しです。そんな事態にならないためにも、上手に燻製するために必要な道具&基礎知識をご紹介いたします。
スモークチップ
これを忘れると燻製はできません。燻製初心者が扱いやすいのは、香りがしっかりとつくサクラのスモークチップ。食材ごとにナラやクルミのスモークチップの方が合うというのもありますが、サクラの香りは基本的にどの食材にも合うのでオススメです。
カセットコンロ
キャンプ場であれば、BBQコンロの上に乗せて燻製することも可能ですが、炭を使うだけに火力の調節が難しく、火力が弱くなかなか煙が出なかったり、逆に火力が強く焦げてしまったりということも。慣れていない方はカセットコンロなど火力を調整しやすいものを準備しておきましょう。外で使用するので風防のあるものがオススメです。
アルミホイル
燻製すると食材から脂や水分がスモークチップに滴れてくることがあるのですが、そのまま放置すると酸っぱい燻製になってしまいます。上から滴れてくる脂や水分がスモークチップにあたらないように、アルミホイルで包んであげるのが上手に燻製するためのポイントです。またチーズや魚など網にくっつきやすい食材をのせる際にも重宝します。
キッチンペーパー
食材に水分が残っていると、酸っぱくなりやすいので、キッチンパーペーで食材を包んで軽く押しながら表面の水分を拭き取ってあげるのが上手に燻製するコツ。
キャンプにオススメの燻製レシピ
ここまで燻製に必要な道具と基本をおさらいしてきました。次はいよいよ実際に燻製してみましょう。燻製は食材を選ばないので、基本的にはなんでも燻製できます。肉、魚などの定番からポテトチップやナッツなどおやつ系まで、様々な食材で燻製に挑戦してみてください。とはいえ、初めてだと何を燻製していいのか不安なものです。そこで、キャンプで燻製しやすい３つの食材の燻製レシピをご紹介いたします！
カマンベールチーズの燻製
| 用意するもの |
| ・カマンベールチーズ ・サクラのスモークチップ |
| レシピ |
| 1.燻製器にスモークチップをセットして強火で加熱 2.煙が出たら網の上にチーズをのせ蓋をする 3.１５分程度中火で燻す 4.そのまま燻製器の上で１５分程度冷ます 5.食べやすいよう切り目を入れて完成！お好みでブラックペッパーをふりかけても美味しい |
バナナの燻製
| 用意するもの |
| ・バナナ ・サクラのスモークチップ |
| レシピ |
| 1.燻製器にスモークチップとバナナをセットして強火で加熱 2.煙が出たら中火にし蓋をする 3.１５分程度中火で燻す 4.燻製器から取り出して皮を剥き、お好みでシナモンやハチミツをかけて完成！ |
にんにくと唐辛子のピリッとスモークチキン
| 用意するもの |
| ・鳥の胸肉…３００g ・塩…２０g ・ブラックペッパー…適量 ・にんにく…ひとかけら ・唐辛子…適量 |
| レシピ |
| 1. 鳥の胸肉に塩とブラックペッパーをふりかけ、満遍なく揉み込む 2.燻製器にスモークチップをセットして、網に鳥の胸肉をのせ強火で加熱 3.煙が出てきたら中火にし蓋をし、１５分間燻す 4.スキレットにオリーブオイルとにんにく、唐辛子を入れて加熱 5.燻製した鳥の胸肉をスキレットにのせ一緒に加熱 6.表面がこんがりと焼けてきたら取り出して完成！ |
>>アウトドアで簡単燻製！にんにくと唐辛子のピリッとスモークチキンのレシピ。
キャンプで燻製ライフ
ハマればハマるほど奥深い燻製。燻製は食材の他に、燻製時間やスモークチップの種類を変えるだけでも味を変えることができます。様々な燻製料理にチャレンジして、いつもとは違う極上のキャンプを堪能してみてはいかがでしょうか。
オリジナルスモークチップ作りました！
